古代蓮の楽園にて
古代蓮、今年は7月の終わりに行ってきました。
7月の中旬には見頃を迎えていたので、すっかり花弁が落ちて身が育った状態のものが多かったのですが、蓮に埋もれるような湿地のあたりは、甘さを帯びた濃厚な空気となっていました。
公共事業の工事の際に掘り起こされた古代の蓮は、今の世に花を咲かせています。調査によると1400~3000年前のものとか。
地球上では、人間が現れた時間より植物が存在している時間の方が明らかに長いはずですが、2000年前、この豊かな湿地帯に暮らした人々が、この鮮やかな色を見て何をおもったでしょうか。
埼玉県は、埼玉古墳群で知られる通り、この時代も豊かな土地で多くの古代人が生活を営んでいたところ。荒川や利根川の周辺の湿地や田園地帯を眺めていると、そのころの息吹が聞こえてくるような気がします。
ここ2〜3年、これから先の自分を考えると同時に、自分を振り返り原点回帰をする方向に動いているような気がします。
特にこの一年と数ヶ月の間は外に出ることもままならず、、どうしても自分の内側に向かうこと他多くなっていました。
今年5月から4ヶ月間、写真のゼミで自分に関わる色や今の自分になる媒染となったものについて、考えを機会を得ました。
そんな中で子供の頃に体験したこと、読んだ本や図鑑、見知らぬ土地や文ん名に関するドキュメンタリー、青年期に入って出会った見知らぬ土地や自然、映画や音楽、異文化などが、自分の元を作り出しているのだということに気づき、自分がするべきことを思い出させてくれたような気がします。