こぶー休息中!

引っ越して来ました。おばブーの旅(主に香港)と映画の日々。

「記憶の棘」

昨日、水曜レディースデーだったので、「キンキーブーツ」を見に行ったのですが
満員で見れず、代わりに見てきました。

<あらすじ>
10年前に突然夫を亡くしたアナ(ニコール・キッドマン)は長いこと心の傷が癒えずにいたが、
心の支えとなってくれた、ジョセフ(ダニー・ヒューストン)の求婚に応えることを決意する。
そんな時、自分は夫の生まれ変わりだという、ショーン(キャメロン・ブライト)という
10歳の少年が彼女の目の前に現れる。初めは信じなかったアナだが、少年の言動に動揺し、
周囲の人々も巻き込まれていく。

からくりはわりと早くにわかってしまうので、先は読めてしまいます。だけど話はちっとも
先に進まない。この監督、長いカットが好きなのか、一人の人物の表情が延々と映し
出されていったりするんです。顔の表情から心の動きがわかるということなのかも
しれませんが、延々と見てるとなんだかイライラしてきてしまうのです。また、登場人物
それぞれが、あまり雄弁には語らない。語らなくても分かるのはいいとおもうんだけど、
妙にエキセントリックでついていけない。特にアナ。最後の展開をみていると、ひょっとして
全部彼女の妄想ではと思ってしまうぐらい。

で、結局最後は何だったの?本当はどうだったの?落ちがないんです。色々な考え方が
できる映画っていうのは結構好きなんですが、この映画は考える手がかりがあまりないのです。
欲求不満のまま映画はエンドロール突入。ああああ。

そんな中で、この子役君、すごい。この歳にして、こんな大人の表情ができるなんて。
どこで覚えてきたのっ?実は「X-MEN :ファイナル・ディシジョン」にも出ているし、
もうすぐ公開の「サンキュー・フォー・スモーキング」にも出ているんですね。

ニューヨークの上流階級の方々が生活するペントハウス、お上品な家族、ローレン・バコール
演じるお母様は迫力あって良い感じ。ニコールが着こなす、お上品な上流ファッションもステキ。
でも、キャリア女性が、Aラインのひざ上コートってのは、どうよ。