こぶー休息中!

引っ越して来ました。おばブーの旅(主に香港)と映画の日々。

東京国際映画祭 「I'll Call You.」 得閒飲茶

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出足が遅れましたが、やっと一本目見てきました。

監督・脚本:ラム・ジーチョン  製作:エリオット・トン
脚本:フォン・ミンハン、チャン・ポウチュン
出演:アレックス・フォン、ビアン・リアン

真面目で人の良いマン。クラブで知り合った女性、カレンとつきあうことに
なりますが、わがままで気分屋で、遊び人の彼女にさんざん振り回された挙句、
“彼氏だなんて、思い上がらないで”といわれて、大ショック。どん底
くぐり抜けたマンと、それでもやっぱり“都合のいい男”が必要なカレンの
関係は微妙に変化して続いていくのですが...

少林サッカー」のオデブ君、ラム・ジーチョンの初監督作品です。彼は元々TVB
脚本家としてキャリアをスタートした人なんですね。ストーリーも、表現も
なかなか上手いと思いました。ティーチ・インで登場した彼は、相変わらずの
かわいいぽっちゃり君で、シャイで誠実そうな方でした。“チャウ・シンチー監督から
受けた影響は?”という客席からの質問に、コメディ性をあげていました。
漫画チックでエキストラまで細かい表現があるような映像は、確かにシンチー監督を
思い起こさせます。でも、男と女の間のことは、ジーチョンのほうが微妙で繊細。
笑えるし、切なくもなれます。

アレックス・フォン(若い方です)の演技は初めて見ましたが、ツルンとした
お坊ちゃま顔で、いかにもお人よしそうな好青年で好感が持てます。マンがつるんでる
友達もいかにもイケてない男どもで、とぼけたコメディの中にリアリティを感じることが
できます。それから、セルフパロディの天使的チョイ2役で、アンディ様が!歌まで
歌ってくれます。

映画中に、日本語で歌うムード演歌歌手が登場します。エンド・クレジットを見ると
歌っている人は日本人。ティーチインでもあの歌を歌ってる人は誰?という質問がでましたが
どうやら、GAGAの結構えらい人らしいです。

それにしても、女って、本当に自分を大切にしてくれる人に恋することができないんですねー。
男だって、つきまとわれたり甲斐甲斐しく世話してくれるような女は、うっとうしく
なっちゃうんだから、同じが。そういうことに気づくのは、ずいぶん時が経ってから。
最後は余韻を残して、いい感じ。