こぶー休息中!

引っ越して来ました。おばブーの旅(主に香港)と映画の日々。

「ホリデイ」 the Holiday

なんだか、自分の心の中をのぞいたような映画を見てしまいました。

主人公は女性二人。L.A.に住むアマンダは、小さいながらも会社を経営し、それなりの
地位を築いているものの、恋愛となるとうまくいかない。大事なものを失うのが怖くて
自分をコントロールできず、結局はぶち壊してしまうタイプ。素直に涙することも
できないのだ。ロンドン郊外に住むアイリスは、やはり失うのが怖い。でも、そのあまり
相手に非常なまでに献身してしまうのだ。傍から見れば利用されているだけにしか
見えなくても。そんなハート・ブレーキングな2人が切羽詰って、2週間の間それぞれの
自宅を交換して休暇をすごすことにする。そして、そこでは出会いが待っていた...
なんて、ちょっと都合のいいお話ではありますが、そこは「恋愛適齢期」のナンシー・
メイヤーズ監督、女心をうまく描いているのでありました。

女性なら、私はどっちのタイプなんだろうと考えると思います。自分を上手く表現できず
先のことばかり考えて、不安や悲しみを怒りに変えてしまうアマンダ。別れた彼が忘れられず、
“友達”でいることで自分を納得させてしまう。そして、彼女の優しさは利用され、彼の
言われるがまま。自分の人生の主人公になることができないアイリス。思うに、女性は
時と場合と相手によって、どちらのタイプにもなってしまうのではないでしょうか。
自分のことを思い出して、切なくなって見てください。

それにしても、アメリカでもイギリスでも、ある程度年齢がいった男女の恋愛って、背負った
ものが複雑になるだけ難しいのね。日本も同じか。