こぶー休息中!

引っ越して来ました。おばブーの旅(主に香港)と映画の日々。

「デトロイト・メタル・シティ」

デトロイト・メタル・シティ”と言おうとして、“デトロイト・ロック・シティ”と言ってしまう私。世代がバレバレですが、ジーン・シモンズが出るっていうので、見てしまいました。別にメタルフアンなわけではありませんが、ロック少女だった頃がありました。ジーン・シモンズと言えば、言わずと知れた
“地獄からの使者”KISSのメンバー。今時のヘビメタ系の音とはずいぶん違うのではないかと思いますが、そもそも昔々はヘビメタなんていわなかったし、ましてやデス・メタルなんて言葉は無かったと思う。皆そろってタテノリも見たこと無かったし。

さておき、素顔出演のジーン・シモンズデス・メタルのカリスマとして、最後の対決に登場。さすがに、すっかりおじさんになってしまいましたが、ダミ声にヘヴィーなノリは昔のまま。それにしても、よくこんなにオバカな映画に出たもんだ、と思いましたが、KISS自体がそもそも漫画チックなのでありました。

DMCの原作漫画を読んだことはありませんが、映画もとっても漫画チック。ナヨナヨ・グジグジした根本君が、一瞬のうちにクラウザーIII世になってしまう。この落差とありえない変身を、見事に演じているのが松山ケンイチ。この役者さん、カメレオンですね。前に見たのが「デス・ノート」のLで、素顔をまったく見たことがありませんでしたが、テレビの映画紹介で見てびっくり。今時のスラっとしたイケメン君でした。何しろ背が高くて足が長いので、ロンドン・ブーツに黒タイツのクラウザーさん姿が、カッコいいこと。でも、オシャレでポップなサウンドに憧れる根本君姿も、違和感無いですし。

弾けてぶっ飛んでるのは、DMCの事務所の社長役、松雪泰子。スタイルいいからどんな姿でもかっこいいのは当然かもしれませんが、メタルファッションで4 letter wordsを叫ぶ姿がすばらしい。さすが役者だ。宮崎美子の、大分弁のホンワカお母さんもいいです。

物語のベースは明るくさわやか青春ドラマですが、決してテレビでは放映できない、危ない用語がいっぱい。なんだかそれも笑って許せます。何も考えず、見て笑いましょう。

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