こぶー休息中!

引っ越して来ました。おばブーの旅(主に香港)と映画の日々。

「マンマ・ミア!」 Mamma Mia!

イメージ 1

ABBAのヒット曲22曲で構成されているミュージカル、日本でも劇団四季で大ヒットの舞台の映画化です。私は見たこと無いのですが、ミュージカル好きの友達が、“舞台そのまんま”だといっていました。おばさんとおじさんがABBAのヒット曲を歌って踊る、楽しいミュージカルです。

ABBAといえば40代50代の方々にとっては、懐かしの洋楽。誰でも、どこかで耳にしたことがある曲ばかりでしょう。

それで思い出したのですが、十数年前オーストラリアにいた頃、職場の方の家で女性限定の仮装パーティをしたんです。その時なぜか、アバの古いLPを持ち出してきて、皆で散々歌ったり踊ったり大盛り上がり。考えてみれば集まった方々は私と同じぐらい、というよりはちょっと上の方々ばかりでしたから、皆リアルタイムでABBAを聞いていた人たち。そのとき、あー皆大好きだったんだと思いました。世界中で誰もが知っていてこれだけ皆で楽しめるんだから、ABBAの音楽は凄いのだと思います。

ストーリーは、そんな年代のシングルマザーと一人娘のお話。ギリシャの小島のホテルを切り盛りし、女手ひとつで娘を育てたドナと、母を気遣いながらも父親の事を知りたいソフィ。20歳の若さで結婚を決め、結婚式も目前。3人の父親候補と、彼女たちを取り巻く友達や恋人たちが、結婚式に集まってきます。突拍子も無いストーリーなのに、何故かリアルな感じがするのです。もちろん、俳優さんたちが上手いのもあるとは思いますが、それだけでなく、ストーリーにあった実年齢の人たちが、弛んだお腹や垂れた胸をものともせず、(ドスドスと?)踊り、歌うからなのです。だからこそ歌詞の一つ一つが、リアルな感情となって胸に染みるのだと思います。現実的な生活や、家族のこと、叶わなかった恋…、切なくなります。もちろん、若い人たちにも、キラキラ輝く若い恋人たちの感情がバッチリ伝わるでしょう。

メリル・ストリーブも、すっかり貫禄のおばさんになりました。歌もお上手で、アップテンポな歌もいいですが、“Winner take all."なんて、年を重ねた彼女だからこそ、すばらしい。ピアーズ・プロスナンも、ボンドのころに比べればすっかりおっさんです。歌はイマイチでしたが、すてきな中年男性の代表ですね。コリン・ファースはほかの二人の男よりは若くて、メリルの恋人だったというにはにはちょっと可哀そうかなと思ったのですが、ジョニー・ロットンのTシャツがなんとかなんていってたので、年下の恋人だったってことかもしれません。

楽しい映画です。ギリシャの海も美しい。思わずリズムを取って、拍手したくなります。最後も、楽しいオチ(?)が待っています。舞台を見るように、心ゆくまで音楽を楽しみましょう。