こぶー休息中!

引っ越して来ました。おばブーの旅(主に香港)と映画の日々。

中国映画週間 オープニングセレモニー

10月24日、東京国際映画祭の提携企画、中国映画週間のオープニングセレモニーと「ボディガード&
アサシンズ」上映に行ってきました。
 
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中国映画週間は、5周年を迎える企画です。昨年は主催側の仕切りが悪く、字幕も散々だったらしいの
ですが、さて今年は...。
 
上映前のオープニングセレモニーは、今回の上映映画に関わる大勢のキャスト・スタッフが参加。
チベット恋物語」の江平監督、蘇有朋、「ボディーガード&アサシンズ」の陳徳森監督などなど総勢
12名以上が壇上にあがるも、なんとそれを仕切るのは、中国の江平監督。TBSの若手司会者の
出る幕はほとんどなし。皆さんに一言づつ挨拶させた後、マスコミの写真撮影に“はい~右見て~、
次ー左~”なんてことまで全部ひとりで仕切っておられました。
 
最後に、中国(香港?)映画に縁の深い、常盤貴子さんが花束贈呈で登場。予定以上の人が
壇上に上がっていたので、花束が足りなくなっておりました。
 
登場した常盤貴子さん、なぜ香港映画に出るようになったかということを話されました。
当時ドラマで人気の彼女、自宅とスタジオの往復の毎日で消耗しきっていたようです。
その時事務所から、“じゃあ常盤は何をやりたいのか”と問われた時、香港映画に出たいと
答えたのだそうです。そして、相手としてレスリー・チャンを指名。彼女が香港映画と言ったのも
びっくりですが、それを実現させたスタッフにもびっくりですね。こうして彼女は中国がらみの
お仕事が増えていったということです。
 
閑話休題。セレモニーでは、日本語司会者の他に中国語を話す日本人女性司会者がおり、
また通訳の人が別に準備されていたのですが、なんだか通訳が尻切れでわかりにくい。
おまけに、やっぱり字幕は最悪でした。文節でないところでの改行、日本語では一般的に
使われない漢字の使用、語尾・男ことば・女ことばの混濁など、字幕翻訳の経験がない人でも
びっくり仰天です。
 
この辺は、東京国際映画祭との長年の経験の差や、雇われたスタッフの差がでているような気がします。
字幕は、現地でやらせているんじゃないかなあと思います。日本で専門家にたのめば、当然かかる
金額がちがいますからね。
 
また、気になったのは、俳優さんや監督・スタッフの紹介に、いちいち“中国・台湾の”とか“中国・香港の”とか
“中国・チベット”とかが付いていたこと。あれっと思っていたら、翌日あのビビアン・スーが涙した、
グリーン・カーペット不参加事件があったのでした。文化交流に、政治的なことを絡めなくてもいいのにと
思ってしまうのでした。
 
そういえばこの映画週間、去年は建国60周年記念映画「建国大業」上映がありました。そして今年は
辛亥革命前を描いた「ボディーガード&アサシンズ」がオープニング。やっぱり国威発揚的な意味でも
あるのかと、ついついうがった見方をしてしまいます。でも、映画自体はよかったですよ。ご報告はまた別途。