こぶー休息中!

引っ越して来ました。おばブーの旅(主に香港)と映画の日々。

四月の雪

べつに、ヨン様フアンではありません。念のため。「8月のクリスマス」のホ・ジノ監督作品
なので見に行ってきました。なんとなく、観客の平均年齢より自分が若い気がして、ちょっと
嬉しい。終わった後、出口付近に長蛇の列ができているので、何かと思ったらヨン様の手形に
触って携帯写真を撮るためにみんな並んでいるのでした。おそるべし。

映画は二人の男女のパートナーが、交通事故にあったところから始まります。二人は自分の
パートナーが、車に同乗していた相手、つまりはお互いの相手と不倫関係であったことに
気づきます。話が急転直下したり、お決まりのお涙ちょうだい場面の多い韓国ドラマは違って
淡々と静かに進んでいきます。この映画が韓国であまり受けないのはそのせいなのかもしれません。

ホ・ジノ監督は役者に多く語らせることなく、主人公の身の上に起きたこと、心情の変化を語って
いきます。映像が語るからこそ、映画という媒体に意味があるんだと思います。観客は
それを見ながら、自分で登場人物などに起きたことをいろいろ考えることができます。どっかの
ドラマみたいに、役者にびっくりするほど長いセリフを喋らせるような脚本なんて、見る人を
バカにしてるんじゃないかって思います。何かを考えさせられたり、後に余韻を残す映画って
いいと思いませんか?