前作の余韻が冷めないうちに、見ました。
でも、今回はつらい。結末が分かっているから。それ以上に、彼がどうしてボリビアでは
うまくいかなかったのか、淡々と描かれているだけに、見れば見るほどつらい。
時期が悪かったとか、ボリビア共産党の協力が得られなかったとか、農民の理解が
得られなかったとか、さまざまな要因が考えらますが、(中国っぽい考え方かもしれませんが)
キューバでは得られた天意が、そこでは得られなかったとしかいいようがない。
それでも、彼はぶれなかった。どんな苦境に立たされても、彼は自分が何のために生きているのか
という軸はぶれなかったのです。彼自身の個人的な失敗や欠点もあったにせよ、彼の愛と正義は
貫かれていたのです。
今回はビスタサイズの画面で見やすいですが、ハンドカメラは多いです。勝利を重ねていく
前作と比べ、敗北の連続。彼と彼の部隊を見ていくのはつらいですが、決して悲劇的には
描かれていません。ボリビアの高地と赤い大地が印象的です。