こぶー休息中!

引っ越して来ました。おばブーの旅(主に香港)と映画の日々。

TVドラマ 「霍元甲」 その1

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最近週末になるとはまっています。

イーキン・チェン主演のTVドラマ「霍元甲」。清朝末に実在した武道家霍元甲を描いたドラマです。
普段はあまりドラマを見ないのですが、久々に見るイーキンと小春の共演ということもあり
北京でDVDを買ってきたというお友達に借りて延々と見ています。全42話のうち今真中あたり。

同じ人物を描いた映画で、ジェット・リー主演で2006年に日本公開された「SPIRIT」という
映画がありましたが、実際のところ霍元甲には伝説的なところが多く、幼少のころ武術の練習を
禁じられたとか、外国人武道家との異種格闘競技に参加したとか、精武門を設立したといった
大筋以外はずいぶん趣が違う話。いずれにしても、フィクション色が強いはなしではありますが。

映画では、自分の驕慢から悲惨な境遇に陥るという霍元甲ですが、ドラマでは
初めから賢く優しくお育ちの良い好青年。最初は生まれ育った静海で、同じ秘宗拳
武術館を開いている霍家と趙家の話から始まり、二家の確執、趙家の娘との恋などが
からみながら、元甲の隠れた武術の才能が開眼していきます。趙家の悪い表哥のたくらみで
元甲は静海にいられなくなり、天津へ。そこで、天津武術会に挑戦する、日本人武士宮本と
対決...。ちょうどこれで半分ぐらいです。

若き元甲が男として、武術家として、成長していくのに絡んで、父との葛藤、元甲を師の仇と
狙う陳真(チャン・シウチョン、小春)、ロミオ&ジュリエット的な恋、権力を望む者たちの
陰謀などがいろいろ絡み、なかなか面白い。「射雕英雄傳」や「上海灘」などのTVBドラマを
手がけた陳翹英(チャン・キウイン)が脚本を担当したのだそうです。

そして、武術シーンもなかなか興味深い。秘宗拳がどのようなものか、詳しいことは知りませんが、
秘宗拳は柔拳の一種のようです。

天津の武術会では色々な宗派が集まってきます。厨房で働く老人が、臼を挽くときの歩き方
八卦掌)で太極拳の偉い先生と見抜き、宮本攻略のために力を借りるとか、武術オタクも
きっと楽しめるのではないでしょうか。

それから、セットや衣装がとっても素敵。と思ったら、スタンリー・クワンが芸術総監督を
やっているのだそうです。なるほど。

天津に行ったものの、宮本をあやつる悪いやつとか、趙家のできの悪い長男と表哥が
またまた現れ、またまたややこしくなってきました。これからもっと悪いやつが出てくる
ようですが、清朝末期の話ですから、やっぱり日本人は悪者かなあ。宮本は実は悪いやつでは
なかったんだけどね。

先が楽しみ。全部見たら、また報告します。