こぶー休息中!

引っ越して来ました。おばブーの旅(主に香港)と映画の日々。

「燃えよじじぃドラゴン」 打擂台 Gallantz

イメージ 1 2010年 香港作品
 
 監督・脚本 : デレク・クォック、クレメント・チェン
 製作総指揮 : ソン・ダイ、アンディ・ラウ、ユィ・ドン
 プロデユーサー : ラウ・カートン
 
 出演 : ブルース・リャン、チェン・カンタイ、テディ・ロビン
       チャーリー・チャン、ウォン・ヤウナム
 
2010年東京国際映画祭で「ギャランツ~シニアドラゴン龍虎激闘」という表題で上映された、'70年代カンフー映画のオマージュに満ちたこの映画、日本で新春初上映となりました。
 
映画祭の時は初日にあっという間の完売。見れなかったのよね。
それだけ‘70年代カンフー映画ファンの支持を得て、今日もそんな年代の人たちが映画館に集まってきていました。
 
 
不動産会社の冴えない若手社員チョンは、立ち退きの承諾を得るため辺鄙な村に派遣されます。
地元のチンピラに絡まれて助けられた老人を探して古ぼけた茶楼に立ち寄ると、そこには
かつて武術の達人が、こん睡状態の師匠の介護をしていました。復讐のためにチンピラ達が
茶楼に殴りこみにやってきた騒ぎがきっかけで、師匠が目覚めることになるのです。
 
私自身は、‘70年代のカンフー映画をあまりみていないので、オマージュに関してはさっぱり。
劇中でかかる曲が、数年前のイーキン・チェン主演のドラマ「霍元甲」の主題歌がこれだったけど。
これって、過去の有名なカンフー映画の主題歌なんですか?何も知らなくてスミマセン。
 
愛弟子ソン(ブルース・リョン)とセン(チェン・カンタイ)の痛々しいかぎりの戦いぶりに、
かつての宿敵(チャーリー・チャン)が若い手下に“お前も歳をとればわかるさ”とつぶやく。
平均年齢60歳越えとは思えぬアクションと仁義と武術愛にあふれた映画です。
 
目覚めたロー師傳(テディ・ロビン)は、30年経ったことがわからずトンチンカンなのがご愛敬。
コメディとしても、テンポよし。
 
劇中の武術について。劇中で、ロー師傳は八卦掌を習得してるとか、太極拳の達人で
あるとかいうくだりがありますので彼の武術は内家拳であるかと思います。劇中のシーンでも
太極拳の型のひとつと思われるも、見受けられましたよー。ソンとセンの型は南方系の
武術ではないかと思いますが、どうでしょう。
 
古びた武館の雰囲気や、あちこちに書かれる、“勁”の文字。決めの手わざ・足技。そういったものも、
中国武術好きには、たまらない。
 
そういえば、小学校~中学・高校の頃、カンフー映画好きの男の子がクラスに必ずいましたね。
製作総指揮のアンディ・ラウも、今回プロデューサとして名が上がっているジョニー・トー組の俳優
ラウ・カートンも、きっと子供の頃香港カンフー映画を見て、なりきって闘っていた人達なのでしょう。
 
でも、この映画、かつてのカンフー映画フアンでなくても十分楽しめる映画だと思います。
田舎の古びた茶楼に行ったら、こんな人たちに出会えたりして。(^_^;)
また香港に行きたくなる私でした。