こぶー休息中!

引っ越して来ました。おばブーの旅(主に香港)と映画の日々。

香港行ってきました

イメージ 1
 
行ってきましたよ~、香港。訪港20周年記念の旅。
 
去年台風にたたられた滞在とはうってかわって、4日間ずっとよいお天気でした。
お天気ひとつで、撮れる写真の色が全然違いますね。
 
今回は、香港島金鐘滞在ということで、いつもとはちょっと違った旅になりました。
 
20周年ということで、とくに特別な企画をしたわけではありませんが、この20年のことを考えた出会いが
ありました。
 
チェックアウトして、ホテルのロビーでAirport Expressの駅行きのバスを待っていると、従業員の女性が
日本語で話しかけてきました。研修生として働く日本人でした。彼女は、日本人ではありますが、
生まれてこのかた日本で暮らしたことがないそうです。親の仕事の都合で、香港で生まれ育ったのでしょう。
当時日本人学校もいっぱいで、ずっとインターナショナルスクールに通っていたそうです。
 
20数年前といえば、日本はバブルでイケイケの時期。日本のメーカーのみならず、金融関係も
大挙して香港に進出していた時期です。当時、金融関係の方々には、香港の環境が合って
そのまま在香港外資系の会社に転職して、居ついてしまった人もいたとか。彼女は、そんなご両親の間に
生まれ、香港に居ついてしまった家族のひとりなのかも知れません。
 
そんな彼女の目から見ると、日本、とりわけ東京は、住むにはちょっと怖いところで、香港は暮らしやすくて
安全なところのようです。確かに、ここ数年、日本にはいろいろ事件がありましたからね。
 
彼女に、そのホテルに滞在する日本人率を聞いてみると、以前は3割ぐらいだったのが現在は一割程度だ
ということでした。返還以降、イギリス人も数が減っており、もちろん、その分中国人率が高くなっています。
滞在中、韓国人も多いように感じました。経済における影響力の変化を考えざるをえません。
 
20年前、香港で札ビラ切っていた日本人は、なんだか元気がない。右肩上がりの成長なんて、今や
ありえない話だとわかっていながら、いまだにその思考から抜け出せず、内外の荒波に対処しきれず
結局内向きになっているような気がします。
 
彼女は、日本に留学したことのある中国人従業員のほうが自分より日本語が上手いなんて、ちょっと
恥ずかしそうに語っていましたが、それでも彼女は、英語・中国語・広東語のスキルもあり、この香港社会で
スキルアップ・キャリアアップして、生き残っていくことでしょう。
 
日本人も、もっと自分の持てる力に自信を持って、外を向く。必要なスキルを磨いて、チャンスをつかむ。
そうすれば、自分の立ち位置をつかんで自信をもてるのではないかと思うのですが。