こぶー休息中!

引っ越して来ました。おばブーの旅(主に香港)と映画の日々。

Back to normal? changing too excessive? 

Kabukicho Square 2023

Golden Weekが始まりました。みなさんも、3年ぶりに人々が自由に出入りしているのを目の当たりにしていることでしょう。

この時期どこかへ出かける訳ではありませんが、ちょっと先に予定しているグループ展のために写真を見直しています。全て、東京で撮った写真になります。

Kabukicho Square Aug 2020

撮ったカメラもポイントも違うのでなんですが、歌舞伎町の景色が変わりました。

歌舞伎町の広場に、新しいエンターテイメントコンプレックスがオープン。

ここの広場にはは、コロナの間から行き場を失った若い人たちが集まってくるようになったという報道を見ました。

私にとっては、この場所にあったシネマスクエア東急が映画の聖地でした。ヨーロッパからアジアの映画まで、いろいろ教えてもらった場所です。

この3年で、東京はずいぶん変わっています。そして変化は進行中。

東京の今の写真からいろいろ思うこともありますが、ノスタルジーで終わってしまわないようにしたいとおもう今日この頃。

6月になったら、香港に戻ります。香港のの今を確認したいと思ってます。

香港に限らず、ともかく外に出る。今年の一つの課題です。

大阪アジアンフィルムフェスティバル2023 覚え書

4年ぶりの大阪にやって来ました。とは言っても、中之島ABCホールを往復するばかりです。

2日間で香港映画3本、台湾映画1本見ました。どれも、社会問題の中で家族とか老いを考えさせられる映画でした。そう思うのは、自分がそんな歳になったからかもしれませんが。

香港ファミリー 過時・過節 Hong Kong Family

8年前の冬至節の出来事でバラバラになった家族。イギリスに渡った姪が冬至の前に戻ってくる。それぞれの人生に変化が起きる。

親子関係は、難しいもの。父と息子は相当拗れている。夫婦関係もそう。でも、行き着く先は親子と夫婦ではこんなにも違うものかと思う。

妻は、感情も愛情も豊かでウィットのある女性なはずなのに、なぜ家族とはうまく話せないのだろう。なぜ夫のすること全てにイライラして話にならないのだろう。それを演じ分けるテレサ・モウはすごい。

流水落花 Lost Love

里親問題を取り上げた映画ではあるが、親子関係や夫婦の在り方なども考えさせられる。サミー・チェン演じる天美(ティンメイおばちゃん!)が里親となり、何人かの子供たちと関わるうちに、彼女自身も自分の問題を含めて乗り越え成長していく。

子供たちと関わる中で、何らかの事情でその子供との関係が突然途切れる。そこで黒いだけの画面が挟まれる。その空虚な違和感が、里親夫婦が抱える心の在り方として表現されている。

 

白日青春 The Sunny Side of the Street

香港で難民認定がされるのは難しいという話は聞いていたが、実際に家族の身になってみると、本当に厳しいものだ。

映画は難民問題が主題だが、ここでも上手くいかない父親と息子が登場。父親(アンソニー・ウォン)は、大陸から泳いで香港にやって来た難民だ。タクシー運転手。肝臓を患い息子が移植の提供をしたにもかかわらず、酒がやめられないどうしようもない男。息子は、子供の頃親に捨てられたという思いが拭えない。家族だからと言って、分かり合えるものではないのだ。

本日公休 Day Off

監督のフー・ティンユーが、実家の母親をモデルに描いた作品。

理髪店を開いて40年、3人の子供を育て上げたがそれぞれとは微妙な距離感。遠くから通う昔からの常連客の一人が病床についていると知り、出張散髪に向かう。

昔から、若者と親の世代とはなかなか分かり合えるものではないものだ。最近は、映画見てても親のほうが自分に年齢が近い。自分がしでかすことも、アールイのようになっているのかもしれない。

アールイが病床での散髪を終え帰りの道で泣きながら、過ぎていった年月に抱えていたものを掃き出しながら走る。切ない。

台湾の女優ルー・シャオフェンが20年ぶりに久々に映画出演で話題になってますが、QAにも登壇。やっぱり映画祭の醍醐味は、これだよね。

 

厳寒 Mongolia, November 2022

11月のモンゴルから、あっという間に年が明け2ヶ月以上も経ってしまいました。今更ですが、忘れないうちに少しづづ写真と雑記を上げていこうと思います。

3年ぶりのモンゴルは、寒かった!丁度、40数年ぶりという、寒波が来ていたらしく-30度以下という気温を体験しました。モンゴル人にしても、11月にしては寒い気候だったみたいです。

舗装された道路の上や、固い土の上を、砂のような細かい氷の粒が走る。サラサラと流れて動いて消えていく。

雪の降らない東京や、湿度の高い大雪の降る本州では、ちょっと見たことのない風景。

動画に撮っておけばよかったんだけど。

見たこともないものを見て、感じる。知らないことを知って、考える。やっぱりそのために、外へ出ていくのだなと。

今年はまた、そういう機会が増えますように。

 

Good-bye 2022, Hello 2023

今年もいろいろありましたね。やっと外に出ていけるような状況になったかと思ったのですが、世界的に見れば戦争が始まり、あちこちで火種がくすぶって、先の見通しがつきにくい状況になってしまいました。

 

2022年前半はまだ気軽に旅に出るような状況でもなく、週末は家で勉強するような時間があったのですが、後半から目まぐるしくなり、あっというまに一年の終わりを迎えようとしています。

7月に青森に行って、8月にアメリカ出張行って、9月は10月と11月の写真グループ展の準備、10月グループ展しながら母を大分に連れて行き、映画祭にも通いました。

11月は演武会で始まって、御茶ノ水でのグループ展、最後の一週間に激寒のモンゴルへ。

12月、帰国後発熱、妖精さんになり、1週間ホテルで宿泊療養といいつつ缶詰状態で仕事。その後思い切り残った仕事に埋もれながら、道場に復帰。モンゴルで壊れたカメラとレンズの修理の手配をし、サポートの切れたMacの処分をし、気がついたら年末を迎えておりました。

いつもの映画祭の話題も、グループ展のことも、モンゴル旅のことも全然ブログにアップせず、できなかったこと・やり残したことが諸々出てくる中、今年が終わってしまいそうです。

 

でも、今年は国内外に出る機会ができて、やっぱり現場にいくことのありがたみと重要性を痛感しました。そこにいかなければわからないこと、そこから見なければ見えないこと、そしてもっと知りたいと思うこと。外からの刺激は自分の内側を動かします。

それから、出張や、写真のグループ展参加、さまざまな展示を通じて、生で見ること、そして色々な人と関わり合うことの大切さを感じました。

コロナ禍の3年の間、世界も社会のあり方もだいぶ変わってしまいましたが、変わらず大事なこともある。

 

私事ばかりで恐縮ですが、来年はまたまた巡ってきた年女(そして厄年)。もっともっと外に出て、今年の諸々のことも含め、もっとここに書いていけるといいなと思っております。

 

みなさんが、良いお年をむかえられますように。

 

I wish you a year filled with peace, good health and happiness.

 

 

 

自己責任でどうぞ 

行きのUnited Airlineでのこと。サンフランシスコに到着後、自分のキンドルタブレットを機内に置き忘れてしまったことに気が付き、慌ててUnitedのLost & Foundに連絡。いきなりやらかしてしまいました。

 

さておき、羽田ーサンフランシスコ便は意外にも若い人たちが多かったんです。どうやら、夏休みが終わり新学期・新年度が始まる頃だったようです。日本人よりむしろ他のアジアの国々の人が多かったかな。

Unitedのサービスも相変わらずで、ベテランのフライトアテンダントさんたちの接客はかなりカジュアル。乗務員同士の私語は普通。白髪混じりのどうみても私より年上の男性アテンダントは、おつまみをひゅっと後ろ手で渡してくる。

隣の席に中国人の学生と思われる女性が座ってて、時折乗務員さんににサーモボトルに熱いお湯を入れる様に頼んでいました。どうやら茶葉が入っていたみたい。

ある時、お湯を頼まれた日系の女性乗務員が、"あなたのそのボトル、ちょっと見せて。すてきね〜!茶葉が出ない様になってるのね。”といいながら、私の席の上で蓋を開けたのです。

ああ、くるなって思った通り水滴がだだっと私の上に。”あらあ、ごめんなさい”って言ってナプキンを数枚渡されて、あっさり終わりました。日本の航空会社だと、あり得ないだろうなあ。乗務員が自分の私的な興味や感情の会話を、乗客と話すのです。

 

帰りのANA、ロサンゼルスー羽田便。乗務員の接客態度は日本スタンダード。丁寧でそつがない。だけどどこか事務的で過剰な気がします。

ただ、機内アナウンスにしても、乗務員の説明にしても、同じことの繰り返し。映画観始めたところで、さっきと同じ安全対策のビデオが入ったりして。もお、いいから映画見させて!

アメリカに行って、自分で考えて行動する社会と、他者が行動を規制する社会の違いをいろいろな面で見ることができました。

たしかに、あちらではもう誰もマスクしてません。もう、どこでもマスクが必要というフェーズではなくなってます。

私が行ってた田舎の街などは公共交通機関も少なく、自動車通勤。人で混み合うことはまずない。会社も広々としてます。入り口にアルコールの消毒液はあったかな。工場で狭い場所で作業が必要なところとか食堂なのではアクリルのパーティションついていました。

だからといって、私がマスクしてても誰も何も言いません。自分の体調に不安がある場合や、必要と判断した場所ですればいいのです。混雑した空港では、マスク率高かったです。

日本は当時まだまだ感染状況が良くありませんでしたが、マスクの必要性に関する社会的規制があります。でも、しなくてもいいと思われる場所でもみんなマスクしてますね。それは他人の目という規制があるからという面もあるでしょう。

自分で考えて行動し、リスクをとる社会。規則に行動が規制され、考えなくても話さなくても同調できる社会。どちらも一長一短あるとは思います。社会の成り立ちが違うことはもちろんですが、いろいろな意味で萎縮していたり、他人任せにしている日本社会、振り返ってみなければいけないこともあるような気がします。

 

さて、置き忘れたKindle、帰国して数日後、United から見つかったとの連絡が入りました。Fedex代$38かかりましたが、無事戻ってきました。私の中でUnitedの株があがりましたよ。ありがとうUnited Airline!!

 

Colorado 2022

コロナ後の久々の海外がアメリカにある本社出張になり、先週無事帰ってきました。

出国前のPCRはいらなくなったものの、帰国72時間前検査が必要で、現地のクリニックに行ったり、MY SOSのアプリ使ったりなど、今までとは違う緊張感がありました。

私は帰国前検査は陰性だったので問題なかったのですが、あちらにいる間に家族のものが日本で陽性となって、高齢の母がいるためホテル療養となっていました。今の感染状況を考えると、日本にいる方が感染の確率は高いということでしょうね。

現地では、空港ではマスク率高いものの、その他の場所ではマスクはほとんどしてませんでしたね。社内はもちろん、クリニックの受付の人でさえ、マスクなし。

同僚の人たちには、二度三度感染した経験がある人もおりました。1回目はワクチン接種前で症状も重く、わからないことも多かったので怖かったけど、2回目3回目はワクチンのおかげか症状も軽く、もう普通のインフルエンザみたいなものになっているということでした。

久々のコロラドデンバーから車で1時間ほどの郊外といおうか田舎の地域。本社がある場所の周辺は何もないところと思っていましたが、周りに新しい住宅街ができていました。宿泊地Lovelandやその周辺の街にも、住宅や建物ができ、朝夕の幹線道路は通勤車で渋滞。デンバー・空港へ通じる道路は拡張中。デンバー空港はリノベーション中。

最近また利上げか金融引き締めかという議論があるようですが、ここ数年のアメリカの好景気を感じさせるものがありました。

報道で言われている通り、物価は上昇しています。人手不足により、賃金も上昇しています。Targetの初時給が$17です。いくら円安が進んでいるとは言え、生活費の高い東京都の最低賃金が1,072円ということを考えれば、レベルは高いでしょう。

そんな状況で、アメリカ国内でも都会からコロラドの田舎に越してくる人も多いとか。

会社の工場などは、リアルに3Kの仕事なので時給はもっと高いようです。それでも人手が集まらず、四苦八苦。トラックドライバーとか、フォークリフトドライバーとか、倉庫、流通関係は人手不足・施設不足は深刻ですね。

 

この地域は、都会と違って西部開拓者の子孫の白人の方が多いところですが、会社はブラジル資本となりmanagementやinternational部門では、diversityが進んでいます。

アメリカではどんな小額でもカードが使えますから、ドルの現金を持っていく必要はほとんどなくなりました。(でも、immigrationではいくら現金持ってきてるのなんて聞かれます。)

あちらからの出張者に言わせると、日本ではカードが使えないところが多く、本当に旅行者にオープンにする気はあるのか疑いたくなる、ということです。

久々に外に出ると、いろいろな意味で、日本がいかに世界経済に取り残され、ガラパゴス状態なのか実感せざるを得えませんでした。

 

憂鬱之島 Blue Island

2022年 香港・日本 製作作品

監督・編集 :  チャン・ジーウン

プロデユーサー : ピーター・ヤム、アンドリュー・チョイ

          小林三四郎、真木嚴太郎

この映画に関わる、歴史的事件が3つある。文化大革命、香港六七暴動、そして天安門事件。それぞれの時代当時の若者は、その歴史的場面から逃れ対峙してきた。その思いは時に写し鏡のようであり、コインの裏表のようでもあるが、今の時代に共鳴し、寄り添うものであると思う。

2019年逃亡犯条例に反対するデモから始まった運動は、今や煙のように消え去っていきそうな状況である。それぞれの思いは闇に埋もれ、ここに香港の憂鬱を見るようだ。

 

映画『Blue Island 憂鬱之島』公式サイト

 

*昨年TOKYO FILMEXで上映された「時代革命」は、8月に公開されるようです。